本記事では、物流現場や工場から排出される破損・不要プラスチックパレット(プラパレット)の減容・再資源化に適した粉砕機・破砕機の選び方を解説します。大型で頑丈なパレットを事前切断なしで丸ごと破砕するためのポイントを整理していますので、設備導入やリサイクルライン検討の参考にお役立てください。
物流用パレット(主にPPやHDPE製)を運搬・再資源化しやすいサイズへ減容・加工する設備です。パレットは重荷重に耐える頑丈な格子構造や厚みを持ち、一般的なサイズは1,100×1,100mm(11型)など大型です。人力による事前切断は多大なコストと危険を伴うため、パレットを丸ごと投入(ノーカット投入)できる十分な開口寸法と破砕トルクを持つ大型破砕機が選ばれます。
プラスチックパレットは粘り強いポリオレフィン(PP・PE)で成形されており、割れにくく強靭です。スムーズな処理ラインを築くには、以下のポイントをクリアできる機種を選ぶ必要があります。
標準的な1,100×1,100mmや1,200×1,000mmのパレットを事前解体せずに処理するには、投入口幅が最低でも1,200〜1,500mm以上確保されている必要があります。複数枚をフォークリフトで一括投入する場合は、ホッパーの深さやプッシャーのストローク長も重要な確認項目です。
一部の高強度パレットには、内部に金属パイプ(スチール芯)が組み込まれている場合があります。金属混入による刃物の欠けや重大な破損を防ぐため、前段での金属検出機の設置や、過負荷検知による自動停止・反転復旧機能が不可欠です。
パレットを一定サイズ(30〜50mm程度)に揃えて再資源化ラインへ送る場合や、二次粉砕機へ投入する場合は油圧プッシャー付きの一軸破砕機が適しています。スクリーンを通すことで粒度が均一になり、後工程の押し出し機や造粒機への供給がスムーズになります。
産廃回収コンテナへの積載効率を上げること(減容化)や、焼却施設での前処理が主目的の場合は、低速・高トルクの二軸破砕機が向いています。噛み込み力が高く、スクリーンを介さないため処理速度が速く、厚みのあるパレットも短時間で粗破砕できます。
プラスチックパレットの処理設備を選ぶ際は、「1日の処理枚数」「破砕後の目標サイズ」「投入方法(フォークリフト/コンベア/手投入)」を明確にすることが第一歩です。
また、粘り強い樹脂を破砕する際のローター摩耗や、長期間の連続稼働に耐えうる頑丈なフレーム構造を持っているか、刃物の反転使用や交換が容易なメンテナンス構造になっているかを比較することが重要です。
当メディアでは、大型パレットの破砕実績が豊富な破砕機・粉砕機メーカーを厳選しています。導入後のトラブルを防ぐためにも、実機によるパレット丸ごと破砕テストに対応したメーカーを比較・検討しましょう。
一軸・二軸破砕機の開発から製造、販売、メンテナンスまで一貫して自社で手がける国産メーカーです。同社の一軸破砕機は、公式の処理品目としてパレットを明示しています。
大型一軸破砕機「UKGシリーズ」は、混合廃棄物やベール品などの過酷な一次処理向けに開発され、耐異物性能の向上と省エネルギー制御を両立。プッシャーによる材料の強制押し込みにより、かさばるプラスチックパレットも破砕室へ確実に送り込みます。排出サイズに応じたスクリーン選定により、20〜150mmの粒度調整に対応し、後段の再資源化工程に合わせた安定破砕を実現します。
| シリーズ名 | UKGシリーズ |
|---|---|
| 型式 | UKG-320GL |
| 分類 | 1次破砕用大型一軸破砕機 |
| 主な処理対象 | プラスチックパレット/木パレット/混合廃棄物/ベール品等の一次破砕 |
| 出力 | 160kW × 2台 |
| 刃の構成 | 一軸式(回転刃+固定刃)※詳細枚数は要問合せ |
| ホッパー開口寸法 | 要問合せ(機械寸法W6,520×D3,870mm) |
| 総重量 | 要問合せ |
| 特記事項 | 高耐異物性能、省エネインバータ制御、油圧プッシャーによる確実な噛み込み |
多様な産業廃棄物のリサイクル機械を展開する破砕機メーカーで、プラスチックパレットや木パレットの処理を公式製品一覧で明示しています。
「EnMa C600シリーズ」のC600-1200Lは、ホッパー開口幅が1,200mmあり、標準的な11型パレット(1,100×1,100mm)のノーカット投入が可能な設計です。油圧駆動式プッシャーが負荷に応じてパレットを強力にローターへ押し込み、スムーズに噛み込ませます。スクリーンは油圧による自動開閉式を採用しており、メンテナンスや排出粒度の変更も容易に行えます。
| シリーズ名 | EnMa C600シリーズ【分離型】 |
|---|---|
| 型式 | EnMa C600-1200L |
| 分類 | 大型傾斜プッシャー式一軸破砕機 |
| 主な処理対象 | プラスチックパレット/木パレット/大型成形品/ドラム缶等 |
| 出力 | 90kW |
| 回転刃 | 72枚または96枚 |
| 固定刃 | 3×2枚または3×1枚 |
| ホッパー開口寸法 | W1,200×D1,800mm(ローター径φ600mm) |
| 総重量 | 約9,500kg |
| 特記事項 | 11型パレット(1,100mm幅)丸ごと投入対応、油圧自動開閉スクリーン、油圧駆動式プッシャー |
「ライオンシュレッダー」ブランドを展開し、破砕プラントの設計から施工までワンストップで対応する産業機械メーカーです。
一軸破砕機「NSLシリーズ」は、電動直結駆動による強力なトルクで粘り強いプラスチック材に対応します。特筆すべきは鉄塊などの異物を検知した瞬間に動力を切り離す「トルク制限クラッチ」を搭載している点です。金属芯入りの強化パレットやボルト・金具の混入リスクがある現場でも、刃物や減速機の致命的な損傷を防ぎ、安全な連続稼働を支えます。
| シリーズ名 | NSLシリーズ |
|---|---|
| 型式 | NSL-2500 |
| 分類 | 高トルク・プッシャー式一軸破砕機 |
| 主な処理対象 | プラスチックパレット(要適合確認)/各種廃プラスチック/固形燃料(RPF等)向け原料 |
| 出力 | 要問合せ |
| 刃の構成 | 一軸式(ローター刃物配置選択可能) |
| 投入口寸法 | 要問合せ |
| 総重量 | 要問合せ |
| 特記事項 | 異物混入時に機械を保護するトルク制限クラッチ、油圧駆動点検ドア、自動起動・停止制御 |
洗浄と粉砕を同時に行い、塊をほぐして汚れや水分を飛散させる独自技術※1により、汚れた廃プラを高純度原料へと再資源化。洗浄時に発生する排水の処理設備を含め、プラント全体を支援します。
年間300件以上のサンプルテスト※2で得たデータに基づき、汚れた廃プラを再資源化できるか導入前に評価。設備投資後に「汚れが落ちず再資源化できない」と判明するリスクを抑えられます。
粗大プラ・混合廃棄物を、分解せずそのまま投入できる大型破砕機を提供。1.9mサイズを15~30cm程度※3にできるため、トラックへの積み込みや搬出作業の負担を減らせます。
1時間あたり最大40tを処理※4できるほか、負荷に応じて回転数・方向を自動制御する機能で噛み込みによる停止リスクを軽減。処理待ちの廃棄物が滞留して保管スペースを圧迫する事態を防ぎます。
成形機から出た単一樹脂が他材料と混ざる前に粉砕できるよう、機械横に設置しやすい省スペース・低振動機などを展開。バージン材に近い純度の再利用で、コスト削減や歩留まり向上を狙えます。
成形工程別の専用機により、形状・材質が異なる工程端材でも微粉やヒゲの混入を抑制。粒度が安定し、溶融ムラや計量精度のブレを抑えられるため、成形不良防止につながります。