廃プラスチックリサイクル向け粉砕機・破砕機

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本記事では、汚れや異物が混入する廃プラスチックの再資源化に適した粉砕機・破砕機の選び方を解説。洗浄粉砕機を提供している(または洗浄粉砕ラインを構築できる)会社も紹介しているので、比較・検討の材料としてお役立てください。

廃プラスチックリサイクル
向け粉砕機・破砕機とは

廃プラスチックを利用しやすいサイズへ加工する役割を持つ設備です。大きくてかさばる廃プラスチックは破砕(一次処理)を、さらに細かくする場合は粉砕(二次処理)を行います。フィルムやボトル、成形品など処理対象は多岐にわたり、形状や材質によって選ぶべき機種が異なることを覚えておきましょう。

汚れた廃プラスチックに
用いられる
洗浄粉砕機・破砕機とは

食品残渣や土砂が付着した廃プラスチックは、粉砕処理のみでは品質基準を満たせず、再資源化が難しくなります。そのため、粉砕工程に洗浄や脱水、選別機能を組み合わせた設備が用いられます。不純物を取り除くことで再生原料の品質が上がり、廃棄物の再利用率向上につながります。

汚れ・付着物への対応

泥や内容物などの付着が多い場合は、前段に粗洗浄や脱水工程を配置します。事前に大きな汚れを落とすことで、粉砕機内部への異物混入を防ぎ、刃物の摩耗や欠けといった損傷リスクを軽減できるためです。

異物・混合材への対応

金属は磁力選別(磁選機)や金属検出機で、砂・ガラス・土砂などは重量差を利用した比重選別や風力選別で取り除きます。ただし複数の樹脂が混ざり合った混合材は、単一素材に比べて再生原料としての純度が下がります。品質を安定させるには、単一素材に分別した状態で処理することが求められます。

硬質プラスチックと
軟質プラスチックで
選び方はどう変わる?

硬質プラスチックは処理物の
大きさや必要な粒度で選ぶ

成形不良品やランナー、バンパーなどの硬質プラスチックは、破砕から粉砕まで幅広い機種が選択肢になります。選定時は、処理物の大きさ・材質、必要な処理量、処理後の粒度などを確認します。ガラス繊維などの複合材や硬度の高い樹脂を処理する場合は、刃物の摩耗や交換頻度も確認しておきたいポイントです。

軟質プラスチックは巻き付き
や投入性への対策を確認

フィルムや農業用フィルム、袋類などの軟質プラスチックは、刃に巻き付いたり、投入時に絡まったりしやすい傾向があります。そのため、刃形状やローター構造、押し込み機構などに軟質材への対策があるか確認することが大切です。

また、処理物の形状や必要な処理サイズによっては、一軸・二軸など破砕機の構造による処理特性の違いも選定時に確認しておきましょう。

廃プラスチックの再資源化
におけるメーカーの選び方

処理の目的によって確認すべきポイントが異なります。性能や価格だけでなく、処理対象物の性状や処理後の活用方法まで踏まえて提案できるかを比較することが大切です。

汚れや異物が混入した廃プラスチックを再資源化する場合は、単体の粉砕機だけでなく、洗浄から脱水、選別、搬送までを含めたライン全体を提案できるメーカーが候補になります。

また、処理量や対象物の材質(PET・PP・PE・フィルム・成形品など)への対応に加え、洗浄・選別機能の必要性も確認しておきましょう。当メディアでは、処理目的ごとにおすすめのプラスチック粉砕機・破砕機メーカーを厳選していますので、比較・検討の材料としてお役立てください。

廃プラスチックの
再資源化を支援する
粉砕機・破砕機提供会社

日本シーム

サンプルテストから
ライン設計・周辺折衝まで一貫対応

廃プラスチックのリサイクルライン全体をまとめて設計・提案できる会社です。洗浄粉砕システム(2005年特許取得済※1)により、容器の隅や袋の結び目などに残りやすい食品残渣・油分を洗い落として有価物化しています。

また、実機を使ったサンプルテストも実施(無償の簡易テスト※2と有償の本テスト)。年間300件以上のサンプルテスト※3で蓄積した処理データに基づき、テスト結果をレポート形式で報告するため、自社の廃プラスチックを有価物化できるか事前に見極められます。

※1参照元:日本シーム公式HP(https://www.nihon-cim.co.jp/company.html
※2・※3参照元:日本シーム公式HP|集計年度記載なし・2026年7月時点の公式HP掲載情報(https://www.nihon-cim.co.jp/lp2/index.html

廃プラスチックの再資源化と
相性が良い製品例

シリーズ名 シザーズカッター
型式 PF-2000
分類 洗浄粉砕機
主な処理対象 PETボトル/フィルム/インクカートリッジ/フレコンバッグ
出力 45kW
回転刃 3刃×4=12枚
固定刃 2列×2枚=4枚
スクリーン 任意(穴径φ6~100mm)
本体開閉 油圧シリンダー(電動ポンプユニット)
ホッパー開口寸法 W700×H600mm
総重量 約6,000kg

タナカ

プラショリ
引用元:タナカ公式HP
(https://www.kk-tanaka.co.jp/recycling-item/213/)
粉砕・洗浄・脱水を
1台にまとめて省スペース化

粉砕・洗浄・脱水を1台にまとめた湿式装置「プラショリ」を扱う国産メーカーです。砕きながら洗い、脱水までを一連で行えるため、湿式の粉砕から脱水までを一体の装置で省スペースに収めたい現場に向いています。

中身が入ったままのペットボトルなども開封せずそのまま投入可能。水を使用することで、粉じんの飛散も抑えられます。

廃プラスチックの再資源化と
相性が良い製品例

シリーズ名プラショリ
型式PR55-770S-1000
分類粉砕・洗浄・脱水機
主な処理対象充填済みのペットボトル/廃プラスチック
処理量500〜1,000kg/h
給水量(目安)30〜50L/min
参照元:タナカ公式HP(https://www.kk-tanaka.co.jp/recycling-item/213/

商研

粗破砕からペレット化まで
リサイクルラインを構築

自社ブランドのOEM製品を提供しているほか、ZERMA(ドイツ破砕機メーカー)やPOLYSTAR(台湾リサイクル機械メーカー)と代理店契約も結んでいる会社です。

洗浄粉砕機(単機)の取り扱いはありませんが、粗破砕・二次破砕・粉砕、洗浄・脱水・乾燥、比重選別、ペレット化までを組み合わせたリサイクルラインを構築可能。二次破砕・粉砕にはDRAGON SHRED(ドラゴンシュレッド)を採用しています。

廃プラスチックの再資源化と
相性が良い製品例

シリーズ名DRAGON SHRED(ドラゴンシュレッド)
型式DS65280
分類プッシャー式一軸破砕機
主な処理対象大型樹脂成形品(バンパー・内装部品)/工業用原反ロール/プラスチックパレット/長尺繊維・ネット類など
電動機110×2+7.5kW
ローター寸法直径650×幅2,840mm
回転刃/固定刃216枚/5枚×2か所
回転数80rpm
投入口寸法幅3,180×奥行2,380mm
重量約21,000kg
プラスチック処理の目的別
粉砕機・破砕機メーカー
おすすめ3選
プラスチック処理の主な目的は、以下の3つに大きく分けられます。処理目的ごとにライン構築や設備提案を行っているおすすめのメーカーを紹介しているので、処理後の価値を高めたい方はお役立てください。
リサイクル業者向け
汚れた廃プラスチック
再資源化なら
日本シーム
日本シーム
引用元:日本シーム公式HP(https://www.nihon-cim.co.jp/product/cleaning-crusher/scissors-cutter.html)
再資源化を妨げる
汚れや臭いを除去

洗浄と粉砕を同時に行い、塊をほぐして汚れや水分を飛散させる独自技術※1により、汚れた廃プラを高純度原料へと再資源化。洗浄時に発生する排水の処理設備を含め、プラント全体を支援します。

設備導入前の試験で
汚れが落ちるか評価

年間300件以上のサンプルテスト※2で得たデータに基づき、汚れた廃プラを再資源化できるか導入前に評価。設備投資後に「汚れが落ちず再資源化できない」と判明するリスクを抑えられます。

廃棄物処理業者向け
粗大プラ・混合廃棄物
処分・搬出なら
ウエノテックス
ウエノテックス
引用元:ウエノテックス(https://www.uenotex.co.jp/blog/product1/3571/)
かさばる廃棄物の
搬出作業負担を軽減

粗大プラ・混合廃棄物を、分解せずそのまま投入できる大型破砕機を提供。1.9mサイズを15~30cm程度※3にできるため、トラックへの積み込みや搬出作業の負担を減らせます。

廃棄物の滞留や
ライン停止を防ぐ

1時間あたり最大40tを処理※4できるほか、負荷に応じて回転数・方向を自動制御する機能で噛み込みによる停止リスクを軽減。処理待ちの廃棄物が滞留して保管スペースを圧迫する事態を防ぎます。

射出成形メーカー向け
成形不良品や端材
現場内再利用なら
ホーライ
ホーライ
引用元:ホーライ(https://horai-web.com/products/item_lc-series.html)
バージン材に近い
純度で
再利用できる

成形機から出た単一樹脂が他材料と混ざる前に粉砕できるよう、機械横に設置しやすい省スペース・低振動機などを展開。バージン材に近い純度の再利用で、コスト削減や歩留まり向上を狙えます。

粒ムラによる
成形不良を防止

成形工程別の専用機により、形状・材質が異なる工程端材でも微粉やヒゲの混入を抑制。粒度が安定し、溶融ムラや計量精度のブレを抑えられるため、成形不良防止につながります。

※1参照元:J-PlatPat|特許第7580733号(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7580733/15/ja
※2参照元:日本シーム公式HP|集計年度記載なし・2026年7月時点の公式HP掲載情報(https://www.nihon-cim.co.jp/lp2/index.html
※3・※4参照元:ウエノテックス公式HP|MGシリーズのスペック(https://www.uenotex.co.jp/blog/product1/3517/