ペットボトルをリサイクルする目的で利用できる業務用粉砕機・破砕機の選び方を解説している記事です。粉砕だけでなく、ラベル・キャップの分離や洗浄・乾燥まで含めた設備構成が必要になるため、工程全体を踏まえた選定がカギになります。
フレークの粒度や処理量、投入方法など、ペットボトル向け設備を選ぶ際に確認したいポイントも紹介していますので、参考にしてみてください。
ペットボトルは、市町村が集めたものと事業所から出るものとで回収ルートが分かれます。市町村が集めた容器包装は、指定法人である日本容器包装リサイクル協会を通じて再商品化される仕組みです。自社で設備を導入する場合は、まず自社や取引先から出る事業系ペットボトルなど、処理対象の入手経路を確認しましょう。
回収されたペットボトルは、まず異物を取り除き、必要に応じてラベル剥離機でラベルを剥がします。粉砕機で細かく砕いた後は、洗浄・脱水・乾燥を経て再生素材のベースとなる「フレーク」に加工するのが一般的です。粉砕するサイズは設備や後工程によって異なりますが、PETボトルリサイクル推進協議会は8mm角程度を目安※1としています。
ペットボトル本体はPETですが、キャップにはPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)、ラベルにはPE、PS(ポリスチレン)、PET、紙など、異なる素材が使われています。再生材として利用するには、処理対象に含まれる異素材をできるだけ分離することが大切です。ラベルの材質や混入物によって適した分離方法が異なるため、処理対象に合わせた設備構成が求められます。
キャップに使われるPP・PEは水より軽いため、水槽内で沈むPETと浮くPP・PEを分ける比重分離を利用可能。水より重いPSのラベルは比重分離だけでは分けにくいため、粉砕前のラベル剥離機や、粉砕後に軽いラベル片を風で飛ばす風力選別(風選)などを組み合わせます。
粉砕機を選ぶ際は、後工程に適した粒度で安定して処理できるかを確認しましょう。粒度にばらつきがあると、洗浄や選別などの後工程に影響する場合があります。また、微粉が多く発生すると、歩留まりの低下や設備内での詰まりにつながる可能性があるため、実際の処理物を使って確認することが大切です。
必要な処理能力は、1時間あたりに発生・回収するペットボトルの量から決めます。メーカーのカタログでは処理能力をkg/hなどで示すことが多いため、自社の発生量と同じ単位にそろえて比較しましょう。
あわせて、手投入かコンベアなどによる自動投入かも確認します。処理量が多い場合は、粉砕機だけでなく投入・搬送設備まで含めてライン全体の能力を揃えるのがおすすめです。
回収したペットボトルに飲料などの中身が残っていたり、土砂や異物が付着していたりする場合は、粉砕機だけでなく洗浄・脱水・乾燥工程まで含めて検討しましょう。処理物の状態をメーカーに伝えたうえで、粉砕機でどこまで対応できるのか、洗浄機を別途設置する必要があるのか確認することが大切です。
ペットボトルを継続的に処理する場合は、刃の材質や交換方法、メンテナンスにかかる手間を事前に確認しておくのがおすすめです。異物の混入が想定される場合は、刃の摩耗や交換頻度、交換部品の費用などをメーカーに確認しておくと、導入後の維持費を見積もりやすくなります。
粉砕機本体だけでなく、ラベル剥離、洗浄、分離、脱水・乾燥、搬送などの設備を設置する場合は、必要なスペースが大きくなります。設備全体のレイアウトや作業動線を確認したうえで、騒音や電力容量、水の使用量、排水処理などの条件もメーカーに相談しましょう。
ペットボトルを再生原料として処理する場合は、粉砕機単体の性能だけでなく、前後工程を含めてライン全体を設計できるメーカーを選ぶことが重要です。メーカーに相談する際は、次の点を確認しておきましょう。
当メディアでは、処理目的ごとにおすすめのプラスチック粉砕機・破砕機メーカーを厳選しました。ペットボトルを含む廃プラスチックの再資源化目的におすすめの会社も取り上げているので、比較・検討の材料としてお役立てください。
洗浄と粉砕を同時に行い、塊をほぐして汚れや水分を飛散させる独自技術※1により、汚れた廃プラを高純度原料へと再資源化。洗浄時に発生する排水の処理設備を含め、プラント全体を支援します。
年間300件以上のサンプルテスト※2で得たデータに基づき、汚れた廃プラを再資源化できるか導入前に評価。設備投資後に「汚れが落ちず再資源化できない」と判明するリスクを抑えられます。
粗大プラ・混合廃棄物を、分解せずそのまま投入できる大型破砕機を提供。1.9mサイズを15~30cm程度※3にできるため、トラックへの積み込みや搬出作業の負担を減らせます。
1時間あたり最大40tを処理※4できるほか、負荷に応じて回転数・方向を自動制御する機能で噛み込みによる停止リスクを軽減。処理待ちの廃棄物が滞留して保管スペースを圧迫する事態を防ぎます。
成形機から出た単一樹脂が他材料と混ざる前に粉砕できるよう、機械横に設置しやすい省スペース・低振動機などを展開。バージン材に近い純度の再利用で、コスト削減や歩留まり向上を狙えます。
成形工程別の専用機により、形状・材質が異なる工程端材でも微粉やヒゲの混入を抑制。粒度が安定し、溶融ムラや計量精度のブレを抑えられるため、成形不良防止につながります。