成形機の横で、取出ロボットなどから投入されたランナーやスプルーをその場で粉砕し、工程内で再利用するための粉砕機・破砕機選びのポイントを解説します。
射出成形で発生するランナーやスプルーを成形直後に粉砕し、新しい樹脂と混合して同一工程で再利用する仕組みです。回収して別工程で粉砕する手間を省き、材料ロスの低減につなげられます。
なお、樹脂は成形時の加熱を繰り返すことで強度が変化する場合があるため、再利用する際はバージン材との混合比率を管理し、製品の規格や取引先の指定による使用量の制限も確認しましょう。
成形不良品(ダンゴ状のものを含む)を粉砕したい場合は用途が異なるため、以下の記事をご覧ください。
成形機の横でランナーを自動粉砕することで、回収・運搬の作業負担を減らしながら粉砕材への異物混入を抑えやすくなります。成形機から取り出したランナーやスプルーを、取出ロボットなどで直接粉砕機へ投入すれば、作業員が集めて運搬する手間がかかりません。発生直後に処理できるため、一時保管による異物付着のリスクも抑えられます。
低速回転の機種は、運転音や微粉の発生を抑えやすい一方、時間当たりの処理量は高速回転の機種より少なくなる傾向があります。成形機の横に置く用途ではランナーの発生量自体が限られるため、必要な処理量を確保できる範囲で低速タイプを選ぶのが基本です。
微粉をとくに抑えたい場合は、ランナー・スプルーを専用に粒状へ切断する「粒断機」なども選択肢になります。汎用の粉砕機とは構造が異なるため、処理対象や必要な処理量に適した方式かを確認しましょう。
成形機の横に設置する場合は、設置スペースとランナーの発生量の両方を確認して機種を選びます。設置スペースに対して機体が大きすぎると金型交換やメンテナンスの動線を塞ぎ、発生量に対して処理能力が小さすぎると粉砕が追いつかずランナーが溜まってしまうためです。
1時間あたりのランナー発生量は、「1ショットで出るランナー・スプルーの重量(g)×1時間あたりのショット数」で算出できます。1時間あたりのショット数は「3600÷サイクルタイム(秒)」で求めることが可能です。メーカーの処理能力と同じ単位に換算し、発生量に余裕を持たせた機種を選びましょう。
ランナー回収用の粉砕機・破砕機を選ぶ際は、機種のスペックだけでなく、工程内リサイクルへの対応実績や成形機に合わせた機種提案ができるメーカーを選びましょう。
特に、実際のランナー・スプルーを使った粉砕テストに対応しているメーカーなら、必要な処理量や粉砕後の状態を導入前に確認できます。設置スペースや成形機との接続方法まで相談できるか、導入後のメンテナンス・アフターサポートに対応しているかも確認しておくと安心です。
当メディアでは、処理目的に応じたプラスチック粉砕機・破砕機メーカーを紹介しています。射出成形で発生するランナーやスプルーを工程内で再利用する目的におすすめのメーカーも紹介しているため、比較・検討の材料としてお役立てください。
洗浄と粉砕を同時に行い、塊をほぐして汚れや水分を飛散させる独自技術※1により、汚れた廃プラを高純度原料へと再資源化。洗浄時に発生する排水の処理設備を含め、プラント全体を支援します。
年間300件以上のサンプルテスト※2で得たデータに基づき、汚れた廃プラを再資源化できるか導入前に評価。設備投資後に「汚れが落ちず再資源化できない」と判明するリスクを抑えられます。
粗大プラ・混合廃棄物を、分解せずそのまま投入できる大型破砕機を提供。1.9mサイズを15~30cm程度※3にできるため、トラックへの積み込みや搬出作業の負担を減らせます。
1時間あたり最大40tを処理※4できるほか、負荷に応じて回転数・方向を自動制御する機能で噛み込みによる停止リスクを軽減。処理待ちの廃棄物が滞留して保管スペースを圧迫する事態を防ぎます。
成形機から出た単一樹脂が他材料と混ざる前に粉砕できるよう、機械横に設置しやすい省スペース・低振動機などを展開。バージン材に近い純度の再利用で、コスト削減や歩留まり向上を狙えます。
成形工程別の専用機により、形状・材質が異なる工程端材でも微粉やヒゲの混入を抑制。粒度が安定し、溶融ムラや計量精度のブレを抑えられるため、成形不良防止につながります。