HERBOLD(Herbold Meckesheim GmbH)は1884年創業のドイツ・メッケスハイムのメーカーです。2022年にCoperionに買収され、現在は米Hillenbrand Inc.傘下のCoperionグループのリサイクル事業部門に属しています。
本記事では、日本国内で取り扱いが確認できたHERBOLDの破砕機(粗砕機)2機種の得意領域を解説。日本国内におけるアフターサポート体制も取り上げています。
パイプや異形材の処理に特化した一軸破砕機(EWS-Rシリーズ)は、直径1,050mm、長さ12,000mmまでの材料に対応します。
材料を大型のトラフへ入れると、押し込み装置がパイプや異形材を回転ローターへ送り、順次破砕する仕組みです。長尺の材料をあらかじめ細かく切断してから投入する手間を抑えられるため、PE製圧力管をはじめとする大型パイプの前処理に向いています。
広いローター作業面を備えた二軸破砕機(DWSシリーズ)は、フレコンバッグや粗大プラスチック容器など、従来の破砕機では一度に投入しにくかった材料も効率よく取り込めます。
交換式のスクリーンによって破砕物の大きさを調整でき、スクリーンを通過する大きさになるまで繰り返し破砕。スクリーンのない二軸破砕機と比べ、長い帯状の破砕物が発生しにくい構造です。
減容が必要な長尺・粗大プラスチックの前処理目的におすすめです。長尺・大径のパイプや異形材にはEWS-Rシリーズ、大型でかさばるフレコンバッグや容器などにはDWSシリーズが適しています。
当メディアでは、「汚れた廃プラの再資源化」「粗大プラ・混合廃棄物の減容」「端材・成形不良の再利用」という3つの処理目的に分け、処理対象物の性状や処理後の活用方法まで提案してくれる粉砕機・破砕機メーカーを厳選しています。粉砕機・破砕機の導入効果を高めたい方は、比較・検討の材料としてお役立てください。
HERBOLD(Herbold Meckesheim GmbH)は刃物・スクリーン・軸受などの純正部品や消耗部品を在庫として保有し、世界各地への部品供給とサービス技術者による現地対応を行っています。
日本国内におけるHERBOLD製品の問い合わせ窓口は、伊藤忠マシンテクノスです。機種の選定やリサイクルラインの構成、設置後のサポート内容については、導入前に対応範囲を確認してください。
Herbold MeckesheimのPETボトル洗浄ラインを2024年第1四半期から稼働させていたトルコのリサイクル企業(Doğa PET)の事例です。安定した稼働とrPETフレークの品質を評価し、処理能力の拡大を目的として2基目の洗浄ラインを導入することになりました。
新しい洗浄ラインは、既存設備と同じ基本的な処理構成と処理能力を採用し、既存ラインで実績のある強制供給式グラニュレーターやバッチ式の温水洗浄システム、ハイドロサイクロンによる比重分離などを搭載。さらに、原料の組成変動や稼働実績を踏まえて一部の処理工程を最適化し、予備選別能力を8.0t/hまで高める設計としました。
2基目の洗浄ラインが稼働すると、Doğa PETの既存の洗浄能力は倍増。1日あたり200tのrPETフレーク生産を目指せる体制を構築しています。
本記事では日本国内の取扱窓口(伊藤忠マシンテクノス)の公式HPで確認できた破砕機を中心に掲載しています。
直径1,050mm、長さ12,000mmまでのパイプや異形材を処理するために開発された一軸破砕機です。材料を大型のトラフへ投入すると、押し込み装置が材料を回転ローターへ送りながら破砕します。
通常はスクリーンなしで運転しますが、必要に応じて後からスクリーンを取り付けることも可能。破砕物は下部の排出口へ落下する構造で、ベルトコンベヤーや排出スクリュー、吸引ファンなどにより後工程へ搬送できます。
| 型式 | EWS-R 85/90 |
|---|---|
| 主な処理対象 | パイプ/異形材 |
| 最大ローター径 | 710mm |
| 投入トラフ断面寸法 | 800×750mm |
| 標準トラフ長 | 6,300mm |
| 標準駆動モーター | 37kW×1基 |
| 標準処理能力 | 約1t/h |
| 増強時の駆動モーター | 37kW×2基 |
| 増強時の処理能力 | 1.5t/h |
広いローター作業面により、大型でかさばる材料を効率よく取り込める二軸破砕機です。フレコンバッグや大型容器など、一般的な破砕機では分けて投入する必要がある材料の前処理に適しています。
スクリーンを通過する大きさになるまで繰り返し破砕するため、長い帯状の破砕物が発生しにくい構造です。ローターの軸受は破砕室の外側に配置されており、乾式・湿式のいずれでも運転できます。
| 型式 | DWS 45/160 |
|---|---|
| 主な処理対象 | フレコンバッグ/粗大プラスチック容器/粗大プラスチック成形品など |
| 投入口寸法 | 約880×1,600mm(フランジ付きハウジング) |
| ローター径 | :450mm |
| ローター長 | 1,600mm |
| ロータ回転数 | 75rpm |
| 回転刃 | 74枚×2軸 |
| 固定刃 | 24枚×2軸 |
| 刃の材質 | クロム・ニッケル鋼 |
| 駆動モーター | 三相モーター45kW×2基(オプション:55kW×2基) |
| 重量 | 約10.5t |
性能や価格だけでメーカーを選ぶと、設備導入後に「粉砕できない」「修理・保管コストがかかる」などの問題が起こりやすくなります。重要なのは、処理対象物の性状や処理後の活用方法を見据えて提案してくれるメーカーを選ぶこと。
当メディアでは、処理目的ごとにおすすめのプラスチック粉砕機・破砕機メーカーを厳選していますので、比較・検討の材料としてお役立てください。
伊藤忠マシンテクノスは、粉砕機のほか洗浄脱水機・分離機・乾燥機などを含むプラスチックリサイクル関連設備を取り扱う機械専門商社です。繊維・製紙、工作機械、食品・医薬品機械まで、複数分野の産業機械を国内外で扱っています。
| 会社名 | 伊藤忠マシンテクノス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京本社:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル7F・8F 大阪本社:大阪府大阪市中央区南本町3-6-14 イトゥビル9F |
| 設立 | 1966年4月 |
| 事業内容 | 繊維・製紙機械、工作機械、産業機械(フィルム・プラスチック加工機械、環境・リサイクル関連機器等)、食品・医薬品機械の輸入・輸出・国内販売、およびエンジニアリング・技術サービス |
| 主要取引先 | 公式HPに記載なし |
| 資本金 | 3億円(伊藤忠商事株式会社の全額出資/2026年7月時点の公式HP掲載情報※1) |
| 電話番号 | 東京本社:03-3506-3511 大阪本社:06-6282-1114 |
| URL | https://www.itcmt.co.jp/ |
洗浄と粉砕を同時に行い、塊をほぐして汚れや水分を飛散させる独自技術※1により、汚れた廃プラを高純度原料へと再資源化。洗浄時に発生する排水の処理設備を含め、プラント全体を支援します。
年間300件以上のサンプルテスト※2で得たデータに基づき、汚れた廃プラを再資源化できるか導入前に評価。設備投資後に「汚れが落ちず再資源化できない」と判明するリスクを抑えられます。
粗大プラ・混合廃棄物を、分解せずそのまま投入できる大型破砕機を提供。1.9mサイズを15~30cm程度※3にできるため、トラックへの積み込みや搬出作業の負担を減らせます。
1時間あたり最大40tを処理※4できるほか、負荷に応じて回転数・方向を自動制御する機能で噛み込みによる停止リスクを軽減。処理待ちの廃棄物が滞留して保管スペースを圧迫する事態を防ぎます。
成形機から出た単一樹脂が他材料と混ざる前に粉砕できるよう、機械横に設置しやすい省スペース・低振動機などを展開。バージン材に近い純度の再利用で、コスト削減や歩留まり向上を狙えます。
成形工程別の専用機により、形状・材質が異なる工程端材でも微粉やヒゲの混入を抑制。粒度が安定し、溶融ムラや計量精度のブレを抑えられるため、成形不良防止につながります。